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中規模木造建築レポート⑤<内装工事中>
昨年8月からお伝えさせて頂いております『中規模木造建築(保育園)レポート』も今回で第5回目となりました。
本年の仕事始め早々に外部足場がとれて外観が現れ、現在外部は外構、造園工事、室内は内装仕上、各種設備器具設置・・・と様々な協力業者様の工事が今年4月の開園に向けて進められております。
今回は、内部の状況の一部を紹介させて頂きます。
乳幼児(1、2歳児)用のトイレが配置される予定の壁は、ラグビーボール型に造作されており、
細かいモザイクタイルが施されました。
幼児(3、4、5歳児)用のトイレは器具設置が完了し、後にトイレブースによって間仕切られる予定です。
幼児サイズのかわいらしい便器が並びます。
最近多くの公共施設における和式便器が洋式化されておりますが、まだ100%ではありません。
その為、小学校に上がった際に初めて和式便器に遭遇し、使い方がわからなくて困ってしまう事が無い様、当保育園にて体験できるように、あえて一つだけ和式便器が採用されております。
各保育室をつなぐ廊下は、広々とした3mの幅があり、単なる通路ではなく様々な仕掛けが施される予定です。
その廊下の中央には何やら洞窟のようなスペースが設けらております。
中に入り上を見上げると・・・
どんな空間になるのでしょうか・・・仕上がり状況は来月のブログにて紹介させて頂きます。
保育室(4、5歳児)は、屋根形状に合わせた勾配天井となっており、かなり広々とした空間です。
床及び天井は無垢の杉板仕上、幼児の手の触れる腰壁部にも同様に無垢杉板が張られ、
腰壁よりも上部の壁には弊社注文住宅にてお勧めさせて頂いております『湯布珪藻土』が塗られております。
高いところで5mを超える天井高となりますので『ローリングタワー』という内部足場を組みながらの仕上作業となり、各保育室が一般的な戸建住宅が1棟すっぽりと納まる位の広さがありますので、職人さん達にとって大変な作業量がある為、頭が下がる思いです。
『湯布珪藻土』を塗りたての時は、薄茶色の状態ですが乾くと白に近づいた色へと変化していきます。
調質効果、除菌・消臭効果に有効な成分が使用されておりますので、ウイルス感染症対策にも効果を期待できます。
この様に当保育園施設には、天然素材がふんだんに用いられており、健康的な室内環境が作り出されております。
続いて、外部の園庭に目を向けてみると・・・
大きな管(ヒューム管)が搬入されてきました。通常は下水道の本管で使用される資材ですが、どの様な使われ方をするのでしょうか・・・<次回へ続く>

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