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木と倉庫と地域の山
皆さんこんにちは。
本日は、これから倉庫建築が始まるお客様の地鎮祭を執り行わせていただきました。

今回のお客様は事業者様です。
他社様の鉄骨造と悩まれた結果、弊社にて約100坪の木造 倉庫を建てさせていただくことになりました。
永本建設では、住宅だけでなく木造施設建築にも取り組んでいます。
そこには、地域の木材を使う工務店としての想いがあります。
日本は、世界でも有数の森林大国です。
国土の約67%が森林。
この割合は先進国の中でもトップクラスです。
さらに、日本の人工林の多くは戦後に植林されたもので、森林全体の約4割(約40%)が人工林です。
私たちのご先祖が1950年ごろから1970年ごろにかけて、杉やヒノキを植えてくれました。
その森が、今まさに本格的な利用期を迎えています。
それにもかかわらず――
日本は今もなお、大量の木材を輸入している国です。
林野庁の木材需給表によると、
・2023年の木材総需要量:約8,170万m³(丸太換算)
・そのうち輸入量:約4,559万m³
・国内供給量:約3,600万m³
つまり、日本で使われている木材の半分以上を海外に依存している構造です。
なんで!?どうした!?
って思っちゃいますよね。
理由はいろいろ言われています。
林業従事者の減少。
日本の山は小規模所有林が多く、集約が進まず伐採コストが高い。
海外材は大量生産により価格が安定している。
さらに、日本は1960年代、戦後の復興と高度成長期に急増した木材需要を満たすため、輸入木材に対する関税を撤廃しました。
それから60年以上たった今も、木材にはほとんど関税がかかっていません。
その結果、この60年間で、日本の山の生産側と里の消費側をつなぐ流通と経済構造は弱体化してきました。
一言でいうと、
【山には使うべき資源はあるが、流通と経済構造が追いついていない】
という状態です。
本当は、木材に1〜2%でも関税をかけ、その分を国内林業に投資して地域材流通を後押ししてほしいと思うところです。
ですが、そこは政治の領域。
私たち地域工務店ができることは、地域材で建てることです。
私たちは、山と建築、山と暮らしをつなぐことに本気で取り組んでいます。
漁民の森づくり、薪ストーブ、薪ボイラー、合板から地域無垢材への転換。
すべては、
【地域の木を、地域で使う】
この姿を実現するためです。
この60年間、日本は
「地域の木を、地域で使う」という当たり前の姿を
十分には実現できてきませんでした。
山はある。
木も育っている。
それなのに、家を建てるときには海外の木や遠方の木を使う。
でも、だからといって
「もう無理だ」とは思っていません。
むしろ、これからの60年で取り戻せると本気で思っています。
大きな政策を変えるのは簡単ではありません。
でも、工務店の小さな選択は変えられます。
・どの木を使うのか
・どこから仕入れるのか
・お客様に何を伝えるのか
その積み重ねが、60年後の景色を変えると信じています。
今回ご依頼いただいた事業者様も、地域に対する熱い想いを持たれている社長様です。
そして、その想いだけでなく、
木造のコストメリットも理解していただき、今回のご決断となりました。
実は、鉄骨造よりも木造の方がコストを抑えられるケースもあります。
しかも、住まいよりも倉庫や施設の方が多くの木材を使います。
その分、地域の森は経済的にも環境的にも潤います。
木は成長過程でCO₂を吸収し、炭素を内部に蓄えます。
それを建物として長期間使うことで、
建物は【炭素の貯蔵庫】の役割を果たします。
鉄骨ではなく、地域の木材で建てるという選択。
本当に感謝しかありません。
竣工まで、全力で取り組ませていただきます。
常務

























