ブログ
  1. ホーム >
  2. ブログ >
  3. スタッフブログ >
  4. 社長の独り言ブログ
> 今年の大学の講義は文書での講義となりました。

ブログ

今年の大学の講義は文書での講義となりました。  永本建設|広島県産材・外断熱工法の注文住宅、リフォーム、リノベーション

投稿日:2020年05月9日

私に与えれたテーマは「地域の木材の流通ビジネス」です。

「広島の木の家で暮らす」がサブテーマです。毎年90分のパワーポイントの講義を文書に書き落とす作業です。  その一部をご紹介します。

 

  •  国産材の現状

戦後の焼け野原、エネルギーとして木炭を大量に排出した山は、はげ山となりました。雨の多いい日本では水害の恐れがあるので治水の山を再現しようと国を挙げての補助金を出しての緑化対策は50年以上続きました。当然急に成長するわけではないので、その間は輸入木材に頼るようになります。戦後の日本は工業国として車や家電を世界に輸出しましたその代わりに木材や農産物を大量に輸入するようになり、関税の引き下げと輸入格差をなくすために農産物の自由貿易で価格は国産材とは比べものにならないようになりました。日本の山に魅力がなくなった訳です。戦時中には農産物を求めて疎開する時代は終わり、資源が集中する大都市に移動するようになりました。山村部の生産年齢人口の減少そして高齢化により木材の流通が途絶えるようになってしまいました。

そんな時代に私は社会に出て木造の家を建てていました。当然外材を扱うことが当たり前で、国産材などを使うとはほとんどありませんでした。

しかしその当たり前と思っていたことが違っていたのです。

 

(2001年元旦の全国の新聞に掲載された文面)

2001年元旦の新聞両開きに環境問題と地域経済のために「近くの山の木で家をつくる」運動という千人の宣言文を見たときに心が動きました。建築という仕事をしながら全く地域の木材利用(内需振興)に関わっていないことを深く反省した瞬間でした。私のあこがれる坂本龍一氏の文面もありました。地域の木材を使うことの重要性が書き溜めてありました。

2005年から全国の工務店と情報交換するようになり広島県の木材事情が異常なことに気づきました。輸入木材は全国1番です。しかし地域の木材は全国の下から3番目というほど国産材の生産が少ないのです。このままでは森が危ない!と思ったのです。

 

  •  自然環境からの警告

2004~2005年と度重なる台風で広島県は大きな被害が出ました。2014年の安佐北区南区広島土砂災害、2018年の西日本豪雨の災害は記憶に新しいところです。その多くの山は戦後緑化対策として植林した人工林、その中でも手入れのされていない放置林だからです。手入れをした経済林であれば治水の山となり、あそこまでの被害にはならなかったと思います。私達はせめて急傾斜地の植林は伐採し元の根の張る雑木林に戻し、安全な森を作らねばなりません。木材が一年で成長する量の搬出ができるようになればと地域の木材を使うことをしています。

名産地といわれる吉野や木曽の山の木は手入れしてあり山から搬出されて木材は綺麗です。地域材の使用にこだわるのはその環境整備と木材で暮らしをされている方々の経済を地域循環させたいからです。

 

  •  サプライチェーンマネージメント(供給連鎖管理)の崩壊

林業家の後継者不足、製材業者の廃業と地場産業としての木材は危機的状況です。それでも木材は自然に成長しています。山の木は待ってはくれません。木材のサプライチェーンだけは守らなければなりません。物流としての木材は川上から川下へと流れていきますが、

消費者である町に住む我々川下が意識を山に向ける必要があると思っています。

  •  地域の木材でエネルギーシフト

私達が手に入れることができるエネルギーとしては太陽光、水力、風力、バイオマスなどがあります。この再生可能エネルギーの中で日本が簡単に手に入れることができるものに水力とバイオマスエネルギーがあります。環境先進国オーストリアではエネルギーの自給率が80%を超える州があります。120%を目指して隣国に売電する目標を掲げています。

一方日本の自給率は9.6%(2017年)でいかに外国に依存している経済大国でしょうか。(実際は経済小国かもしれない。)すべてが輸出側の思うがままの経済になっている気がします。(食物の自給率はなんと35%ほとんどが輸入に頼っています。農作放棄地がたくさんあるのに、ちなみに50%以下は日本と韓国です。)

代表取締役 永本 清三 この記事の投稿者:代表取締役 永本 清三
代表取締役 永本 清三
この記事の投稿者:
代表取締役 永本 清三
  • お問い合わせ・資料請求
  • イベント情報
  • リフォーム
  • 施工事例
  • 手仕事の家
    ページ先頭へ
    お問合せ