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中規模木造建築スタート!!!
今回は弊社の新たなチャレンジ事業『中規模木造建築』を紹介させて頂きます。

『中規模木造建築』とは、一般的に戸建住宅以外の木造建築の事をいい、平面構成も立面構成も戸建住宅に比べ、規模の大きいものが当てはまります。
戸建注文住宅の床面積の平均が約30〜40坪ですが、この度、弊社が施工させて頂く『中規模木造建築』の床面積は約300坪あり、戸建住宅の約8〜10棟分の広さです。

2010年に『公共建築物等木材利用促進法(公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律)』が施行され、従来、鉄筋コンクリート造や鉄骨造が多かった公共建築物(学校、保育園等)にも今まで以上に木造を採り入れる動きが出てきているのですが、いまだに公共建築物の木造化率は10%程度という状況です。この背景には、設計者にとって中大規模木造を実現するにはハードルが高いという現実があります。このハードルには大きく分けて以下の6つの理由があります。
①コストの問題
⇨建物規模が大きいと木造の構造材のサイズが大きくなる為、鉄筋コンクリート造や鉄骨造と比べると割高になる。
②防耐火規制
⇨建物規模が大きいと防火・耐火の規制が厳しくなり、木造の良さが出しにくい。
③木造構造技術者不足
⇨建物規模が大きいと構造計算等がマストとなるが、木造の構造計算ができる構造技術者の絶対数が少ない。
④設計手間
⇨例えば構造部材接合部の納まりで鉄骨造では標準化されていることが多いが木造の場合、標準化されていない場合が多い。
⑤品質管理された国産製材(地域材)の調達の難しさ
⇨多くの建材はJIS(日本産業規格)という共通基準にて品質表示されていますが、木材に関してはそのような共通基準に対する関心が低くく、JAS(日本農林規格)という共通基準があるのですが、JAS製材を入手する事が困難である事。
※国内製材所の工場数は約4800ですが、JAS製材を生産できるのは約600。部材のたわみにくさを示すヤング係数(E)や、製品の形状安定性を推し量る含水率が明確に表示される製材を生産できる製材所は約70にとどまっています。
⑥非住宅用の設計、施工管理ツール等が整備されていない事
⇨前例が少ない為、ノウハウが構築されていない場合が多く設計者が手を出しにくい。
少し専門的な話になりましたが、以上の様に様々なハードルがある『中規模木造建築』へのチャレンジですが、ひとつひとつクリアさせながら進めて行く事が、この建築物に関わる人達の成長の糧となる事を信じて真摯に取り組んで行きたいと思います。
今後は、新築住宅着工戸数が20年後には現在の約半分まで落ち込む、という予測が出ておりますので、様々な案件に対応できる様、日々チャレンジを継続させていきます。

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