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木造園舎の建て方が始まりました。
約300坪の木造園舎の柱建が始まりました。
さすがにでかいです。
今回は金物工法になりますが。地域材をふんだんに使っています。

なぜ木造施設なのか?
平成22年に「公共建築物等における木材の利用促進に関する法律」が施行されて以来、地域材を公共施設に使う流れは全国的に広がってきています。社会的共通資本の中でも自然資本に含まれる森林資源を地域の施設に使うことは自然環境も含め地域経済も考えると究極の地域循環になると考えています。
グローバルな社会として輸入木材や高性能建材の普及が主流となり、効率優先で経済は回り、選択と集中という方針で昔ながらの日本の林業や技術や文化が地方から失われようとしています。持続可能な日本の林業の維持のために木材の流通が地域から完全に崩壊する前にできるだけ地域の木材を使った建物にしようと考えています。
構造材 総木材利用量 208.13 ㎥
地域県産材 111.12 ㎥
外材集成材 29.45㎡
内装材外装材、羽柄材 地域県産材 67.56 ㎥
地域材を約85% 178.68㎡の使用とかなりの地域刑事効果はあると思います。
この保育園は当初から木造施設で建てたいと理事長が言われていました。コンクリート造や鉄骨造では味わえない体感があるからです。
五感で育てる教育施設は木造が一番
静岡大学の水野教授を中心に、マウスを3種類(木、鉄、 コンクリート)の箱の中で飼育しその生態を観察するという実験が行われたのは1986年です。木の箱で暮らすマウスはストレレスもなく育ちましたが、コンクリートや鉄の箱では体温を奪われ生存すら難しいといわれています。今回の発注者である社会福祉法人にこぷらすの吉本理事長は「地域と育む保育園」をコンセプトに地域と自然を大切にされています。既存の園舎でも床は杉材の無垢材そして壁には珪藻土の塗り壁を多用されて子供たちが健やかに保育されています。コストやメンテナンスのことだけを考えると一般内装材や新建材で作ればいいのですが、昨今の子供のアレルギー問題や免疫力の低下などを考慮して「この施設は誰のために建てるのか?」を追求すると当然使用される子供たちの健康を考えて自然素材を使うことになりました。
地域木材を多用する施設づくりをするために
一般流通材(長さ6m最長12mまで)(杉の無等級材)で建築する構造設計士へ依頼 (有)山辺建築構造設計事務所 (木造設計の第一人者)
燃えしろ設計 準耐火構造物でありながら木造の柱梁を現しにする方法
(遊戯室の柱120角が210角のヒノキ材に)
当初は一般流通木材だけで建てる平屋のトラス構造の予定でしたが一部2階建てになり、やむ得ず大梁を集成材と金物工法に変更しました。それ以外は無等級の一般流通材を利用し、施工も型式認定工場ではなく地域の工務店でも施工できるように設計してもらいました。
課題としては有能な木造の構造設計士の不足に尽きると感じています。 コンクリートや鉄骨造の構造設計士は多いのですが、多様な仕事である木造の理解者は少ないようです。 そこで楽な方法として型式認定工法や認定工場での加工になります。しかしそれでは設計もまかせっきりになり材料もすべて指定材料になり地域に経済効果やつながりは無くなります。物流コストも上がります。これでは輸入木材を推奨した流れと同じで地域外に投資すことになり地域材での内需振興にはならないと感じます。
地域に木材の文化や伝統技術を残すのであれば設計段階からそこが理解できる人に託すべきです。
社長

























