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「不易流行」Withコロナからポストコロナへ
松尾芭蕉が説いたと伝わる「不易流行」不易(永遠に変わらぬ本質的な感動)と流行(ときどき新味を求めて移り変わるもの)とがあるが、不易の中に流行を取り入れていくことが不易の本質であり、また、そのようにして流行が永遠性を獲得したものが不易であるから、不易と流行は同一であると考えるのが俳諧の根幹である。
今回のコロナの影響でいかに日頃の生活が重要で、ありがたいことか肌で感じるようになりました。
変化してきたこと外部化から内部化の変化
・仕事 (会社 → テレワーク)
・食事 (外食 → おうちごはん)
・時間 (レジャー → エンジョイホーム)
・子供の遊び (公園→庭)
・健康 スタイル維持(ジム→おうちヨガ・筋トレ)
ますます住まいの重要性、家族の暮らしが大切さなど付加価値に注目されるようになりました。
しかし自粛の生活もそろそろ限界に達する時期ですストレスがたまる感じです。
余儀なくステイホームをされた方からこんな意見をもらいました。
- ステイホーム中は光熱費が高くなった。
- 家族がリビングに集まるようになり家族の時間が増えた。
- 家の間取りが原因でステイホーム中にストレスを感じる
- 家族で食事がふえキッチン収納がもっと欲しい
- 子育て中でステイホームする個人の居場所が欲しい
- 快適な環境(熱くない寒くない)を重視するようになった。
などなど、そこで不易流行的な家づくりを考えて少し整理してみました。
不易 (変わらないもの) 流行 (変化していくもの)
・自然の摂理、季節、大きな風景 ・気候。季節感、
・人体の構造、健康 ・健康状態、健康影響
・五感、情緒、美的感覚 ・感覚を得る方法(バーチャルなど)
・動物的感情(家族愛など) ・人としての感性は変化する
・過去、原体験 ・未来、将来
・人と住まいと暮らしの本質 ・トレンド、商品、販売方法、法律
家族と暮らしが大切だと多くの人が思うようになり、「豊かな暮らし」とは、まずは好きな人(家族)と、良い場所でよい時間を過ごすことではないだろうか?
そのためにホームの中に良い場所を設ける。インテリアや素材や家具から始まり、巣ごもりする自分の居場所づくりする。何よりも大切なのは不変的な自然環境を取り入れること(朝日の光や青い空、家の中をそよ風が流れる空間、そして庭に広がる家庭菜園、窓から見える海や山のロケーション)それを大切することで、駅から歩いて何分という便利さを上回る豊かな暮らし方がいいという人も増えるかもしれない。
例えば玄関に入ればシューズクロークがあるお宅が増えていますが、ポストコロナではそこに手洗いがあり、必ず外出から帰ると手洗いとうがいをする習慣が付いたとすれば、今では流行かもしれないが、人間の暮らしの中で健康や公衆衛生など考えると当たり前になってくるかもしれない。
今では流行かもしれないがいずれ不易になっていくこともあるような気がします。
このように自然とか感性とか暮らしの本質は変えてはいけないが、常に進化に対応していくことにチャレンジしていかなければなりません。
そんなことを考えながら出張ばかり行っては時間とお金を使っていた私は、オンライン会議ばかりです。
永本建設株式会社 永本清三

社長