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ないものはない!
新年あけましておめでとうございます。
本来ならばこのような挨拶で始まる年はじめではあるが。今年はとんでもない災害・事故・事件が続き暗い年明けになった。本来ならば震度7の石川地震について建築家として発信するべきであろうが、あれだけの地殻変動が起きれば建物など微塵もない事が分かる耐震等級3の家でもとても耐えられるものではない。それこそ大自然の驚異なのだろう!
東北の大震災でもそうだったが、あの途方に暮れる脱力感、やり場のないむなしい心の置き所、飢えと寒さを耐え忍ぶ被災者を憐れむしかできなかった。血がにじむほど唇を噛みしめて耐える少年の写真が未だに思い出される。しかし人々は立ち上がるそして未来を築き上げる力を持っている。石川の人負けないで!遠くからだけど応援するぞ!
そんな中で訃報が飛び込んできた。島根県海士町元町長の山内道雄さんが85歳でお亡くなりになった。過疎で悩む全国の市町村の起爆剤のようなありとあらゆる政策を次から次へと打ち出し壱岐諸島の過疎化進行を食い止めるリーダーシップのある町長さん全国のお手本となったその人に会いたいと、8年前に経営の仲間25人で松江から3時間フェリーに乗って見学に行かせてもらった。

平安時代に後鳥羽上皇が島流しになったこと(今こそ日本の領土として皇族が住まいした場所となり隣国から占領されることはない歴のある町)山内町長の成功事例などを事前学習するにフェリーの3時間はちょうどいい、それだけ近いようで遠くにある島だった。
町のキャッチフレーズが「ないものはない!」宣言
- 無くてもよい(都会にはあるがここには必要ないもの)
- 大事なものは全てここにある(豊かな大自然と人情)
この二つの意味で町役場の若い面々が考えたそうだが。その根本に郷土愛や町存続の危機感をアイデアと行動で町を活性化させたのが山内さんだったことは間違いない。人を生かす経営の実践者
この町に住む誰一人無駄の者はないと知的障害者のための作業所が一等地の庁舎の空き部屋を使いそこで名産の黒文字茶の生産をしていた。(知的障碍者の施設はどの町も町はずれにあり移動手段に経費が掛かるが市役所であればどこからも交通の便がいい、市の職員も多くいるので監視も出来る。)
離島の廃校になりそうな門前高校に島留学制度を導入し、全国から学生を受け入れた。都会からくる学生は登校拒否やいじめや問題がある子が集まるのだが、自然豊かな環境が留学生を活発にしてくれる。地頭はいいので思ったより成績がいいそこで、リクルートやベネッセが通信教育をサポート(今でこそリモート学習です。)学力は島の子供たちもつられて上がっていったのだ。
島留学は学生だけでなく親も一緒に来るケースがある、当然仕事あっせんするのも市の仕事で町の産業創出につながる。島特産の海産物からサザエカレーを発案、瞬間冷凍庫を作り鮮度を保ちながら魚を築地に空輸する。建設従事者に国立公園を開放さて放牧させて朝の見回り、餌やりをしてから土木作業と町での収入を上げて島外への流出を防ぐなどと、町で出来ることは全てやる姿勢、それは市の職員も二足や三足の草鞋を履く姿勢で町のサービスに没頭する。5時からが町民との打ち合わせと職員が誇らしげに言っていた表情が清々しく感じた。この町なら大丈夫だ!
そんなリーダーシップを取ってきた山内さんがご逝去された残念でならない。
そのご講演の最後にいつも言われているの言葉が市長が変わってもこの海士町の取り組みは変わることが無い、私より素晴らしい職員が育っていると! 名言だなぁ~ ご冥福をお祈りします。
社長

























